
今年も日本テレビの「世界一受けたい授業」で「都道府県魅力度ランキング」の発表がありましたね。茨城県は最下位は免れたものの、佐賀県とわずか0.1ポイント差で46位。かつて最下位争いをしていた北関東の栃木県や群馬県は既に最下位争いから抜け出し、昨年最下位の埼玉県も今年は急上昇したのに対し、茨城県は相変わらず最下位争いから抜け出すことが出来ません・・・。(注.群馬県は今回は45位まで戻ってきてました・・・笑)
以前ブログに書いた通り、個人的にはこの「都道府県魅力度ランキング」・・・と言うより、その最下位争いを未だにイジりネタとして使っているメディアの対応が好きではありません。
今年は北関東や埼玉県ではなく佐賀県が最下位になったためか、例年、ランキング最下位の結果を報じる各ニュースメディアも、例年になく盛り上がっていない様子でした。そりゃあこのご時世、関東地方ならまだ許されても、地方イジメはコンプラ的にもまずそうですもんね。
もし茨城県が最下位争いから脱却してしまえば、こういう嫌な地域イジリのコンテンツも無くなっていくかも知れません。このランキングを気にしても仕方ないという人も多いかと思いますが、茨城県が最下位争いから脱却するにはどうすれば良いのか考えてみるのも面白いと思いましたので、ちょっとマジメに考えてみることにしました!
なぜ茨城県は魅力度ランキングが低いのか?
以前のブログでも書きましたが、「都道府県魅力度ランキング」は、何らかの事実指標に基づいて算出されるものではなく、数万人に対するネットアンケートで各県に対し「どの程度魅力的に思うか」を5段階で回答してもらい、それが集計されたものです。なので、各県をよく知らない人たちに、いかに「魅力的に思われるか」が重要になります。(そのため、有名観光地の県が上位を占めている)
茨城県の魅力度ランキングが低い大きな理由は、以下の3つかと思っています。
観光スポット、魅力ポイントがパッと浮かばない
茨城県には北海道や京都、沖縄のように、日本人なら誰でもイメージできるような有名観光地がありません。いや、いい観光地が無いわけではないのですが、多数の市町村が多数の地元のスポットをPRしていて、茨城と言えば・・・というイメージが県外の人にはパッと浮かばないのが、「魅力的」に投票してもらえない理由ではないかと思っています。(最近は「ひたち海浜公園」が茨城の代表的イメージになりつつはありますが)
また観光地だけでなく、茨城県にはさまざまな美味しいものもありますが、茨城の魅力的なグルメと聞かれて、県民の方以外はパッと浮かばないのではないかと思います。(まあ納豆を思い浮かべる人は多いと思いますが、他県のグルメと比べて魅力的かと言われると・・・)
やっぱりPR下手なのか・・・
よく言われているのが、茨城県はPRが下手・・・ということです。確かに、過去の茨城県のPRポスターや動画を見ると、観光スポットにヤンキーを登場させたり、「いばらぎ」の「”」をロケットで宇宙に飛ばすとか、失笑を買うようなお笑い系が多かったように思います。確かにその時は多少は話題にはなるのですが、他県の人に魅力的と思ってもらえるかと言われると・・・。
人々がどういうものに魅力を感じるのかと考えると、やはり「おかしい」とか「変」などよりも、「美しい」「美味しい」「気持ちいい」といった王道を追求するべきではないでしょうか。(最近の茨城県のプロモーションはかなりセンス良くなったと思いますけどね!)
メディアやネットで定着した悪しきイメージ
最近はあまり見かけなくなりましたが、茨城と言えば、今でも「ヤンキー」というイメージを持っている人が多いようです。一般的に「ヤンキー」は、世間でいいイメージは持たれていないキャラクターなので、間違いなく茨城県のイメージダウンの要因になっていると思います。
また近年、ご当地危険運転マナーとして「茨城ダッシュ」が有名になっており、こういうのも茨城の悪い印象に繋がっていると思います。(元はと言えば、茨城県警がSNSで広めたら流行ってしまったものですが・・・)
あと「だっぺ」等の茨城弁も県や市町村のPRでよく使われていますが、他県の人からは、怒られているように感じると言われているそうで、残念ながら京都弁や博多弁のように、柔らかでイメージの良い方言ではありません。なので方言を使えば魅力アップするというものではないかと思います。(関東地方の他県も、関東弁の「だべ」とか「だんべ」をアピールしてはいませんね・・・)
茨城県が魅力度をランクアップするには!
さて、では茨城県が魅力度ランキングで順位アップするにはどうすればいいか、考えてみました!(あくまで個人の感想です!笑)
市町村別々でなくエリアでアピールを!
多数の市町村がそれぞれPRをしていても、他県の人には覚えきれないどころか、印象が薄くなってしまいます。そこで思い切って、茨城県として重点的にPRするのは3つくらいのエリアに絞ってはどうでしょうか。そのエリアに入っていない市町村からは不満が出るかも知れませんが、まず重点エリアが強くなれば、徐々にその周辺エリアにも人の流れが波及していくと思うのです。
①水戸エリア
水戸市には日本三名園の偕楽園があります。そして、すぐ隣の大洗町には「神磯の鳥居」など海の名所が、そしてひたちなか市にはネモフィラの絶景で有名な「ひたち海浜公園」、笠間市には日本三大稲荷の「笠間稲荷神社」があります。個々の市町村でもかなり魅力的ですが、水戸エリアとしてまとまってPRしていけば、かなり強力な観光エリアとなり、他県の人たちもわざわざ行ってみたいと思うくらい魅力的に映るのではないでしょうか。(まあ、何でエリア名に大洗の名がないのかとか言われるとは思いますが、やはり全国的には水戸の知名度は高いので)
②北茨城エリア
茨城県北部には、大子町の「袋田の滝」、常陸太田市の「竜神大吊橋」、北茨城市の五浦海岸などの観光名所があります。これらの街もそれぞれ魅力的ではありますが、全国的な知名度をアップするためには、纏めてアピールしていくのが重要だと思います。茨城県北部ということで、単純に分かりやすさで「北茨城エリア」としてみました。最近は北茨城市が関東で一番涼しい町として知名度が上がって来てますしね。現状、茨城県北部エリアを東西に移動するのは大変ですが、高萩市から大子町を通って栃木県の那須まで結ぶ「北関東北部横断道路」の構想もあるようなので、実現に期待しましょう!
③つくばエリア
茨城県南部では、つくば市の筑波山、土浦市などにまたがる霞ヶ浦、そして牛久市の牛久大仏などが主な観光スポットとなっています。このエリアは、やはり人口増加率日本一となり、茨城県内でも人口No.1となった、勢いある「つくば」の知名度が圧倒的だと思います。つくば市の中心部の筑波研究学園都市エリアも、JAXA筑波宇宙センター等のスポットや、「パンの街」として名店も目白押しですしね。観光イメージの薄いエリアではありますが、やはり複数の自治体のスポットをエリアとして一緒にPRしていけば、結構観光面でも魅力的に見えてくると思います!
そう言えば、水戸エリアの市町村は一体となって観光プロモーションをすれば、充分ブランドイメージを確立できる可能性がある旨は、過去のこちらのブログ記事でも書いてましたね。
「花絶景」でNo.1を目指す!
飛び抜けた観光地が無い茨城県で何をアピールすべきか。やはり今、県がPRに力を入れている「花絶景」と「グルメ」は妥当だと思います。
花に関しては、ひたち海浜公園のネモフィラとコキアの絶景が、今や茨城県を代表する観光スポットになりました。ただ、ちょっと新鮮味が薄れてきたのと、他にも東京の昭和記念公園など競合も出てきているので、そろそろ新たな別の目玉を作らないといけない時期かも知れませんね。
石岡市の「いばらきフラワーパーク」も茨城の花の有名スポットですが、できれば「あしかがフラワーパーク」のイルミネーションや藤棚のように、何か「日本一」と言えるものが欲しいですね。茨城県なら、やはり県花のバラかな。頑張って欲しい!
バラと言えば、茨城県の名前の由来は、古代の武人がいばらで城を築いたことから来ていると言われています。薔薇に囲まれる水戸城なんて実現したら、いい茨城のシンボルになりませんかね?(空襲で焼失した天守相当の御三階櫓も復元されるといいですね)
🌿茨城県×TVアニメ『#薬屋のひとりごと』🌿
— 観光いばらき (@kanko_ibaraki) 2026年10月16日
🎊コラボビジュアル【第2弾】公開🎊
例年10月中旬頃に見頃を迎える #いばらきフラワーパーク の“秋バラ”をテーマにした描きおろしビジュアルを公開✨#猫猫 と #壬氏… pic.twitter.com/F7NCLzEndP
PRするなら「食べに行きたい」グルメを!
茨城県と言えば農業県!メロン、栗、レンコン、ハクサイ等、生産量日本一のものもたくさんあります。そして常陸牛、ローズポーク、奥久慈しゃも等、美味しい肉も揃ってます。アンコウ、シラス、鮎などの魚も獲れます!地元産の食材の豊富さでは日本屈指だと思いますが、仙台の牛タン、香川の讃岐うどん、博多のラーメン・・・のような、全国的に有名なご当地グルメが残念ながら無い状況なんですよね。
茨城と言えば「納豆」が有名ですが、納豆を食べに茨城に行こう!という人はあまりいないと思います。人に来てもらうには、時間をかけてでも食べに行きたい!と思われるような、強力なご当地グルメが欲しい!
茨城県もそのあたりは分かっていて、2024年から、各市町村が生み出したご当地グルメが競う「シン・いばらきメシ総選挙」を開催しています。
初回優勝の五霞町の「シン・茨城あげそば」は、ちょっとマニアック過ぎたのか、「道の駅ごか」以外には広まっていませんが、今後、全国的にメジャーとなるようなご当地メシが現れることに期待!
そして観光に欠かせないスイーツでは、時々ひたちなかエリアを中心に「ほしいもシェイク」フェアが開催されていますが、やはり茨城と言えばメロンも欠かせないので、メロンスイーツも何かブレイクするといいですね!
そう言えば茨城県には「パンの街」として有名になったつくば市もありますし、パンの世界大会で日本代表になった「パン工房ぐるぐる」、ギネス世界記録を達成した道の駅常総の「ぼくとメロンとベーカリー。」などの名店もあるパン王国なので、もっと茨城県としてパンを推してもいいのではないかという気はします。
P.S. 今、茨城県出身のTravis Japan七五三掛龍也さんが出演しているドラマ「小麦とバターと復讐と」も、パン作りが物語のキーになってますね!
スポットだけじゃなく、魅力的な移動体験を!
茨城の海って、何故か昔からダサいと言われてるんですよね。海はどこも同じようなものだと思うんですが(違う・・・?)。これ、海にアプローチするまでのムードの違いじゃないかと思ってます。湘南や九十九里って、海岸沿いをずっと車でドライブできますが、茨城って幹線道路から海が見える区間が少ない。そして、トラクターが走っているような畑の中の道を通って海岸に出るような場所も多いです。それでは確かに、デートで湘南の海に行った時のムードとは全然違うでしょうね。ひたちなかや大洗は海岸沿いを走ることができますが、その南の鉾田あたりまで海岸沿いの道を作ったら、茨城は本当に「日本のゴールドコースト」っぽくなるかも知れませんよ!
広さが日本第二位の湖・霞ヶ浦も同様ですね。最近は湖岸沿いにサイクリングロードが整備されましたが、車で湖岸を通るのは釣り人くらいですね。琵琶湖を始め、日本で観光地として有名な湖は、湖岸沿いを車で気持ちよく走ることができます。霞ヶ浦も、今はあまり観光地という感じはしませんが、近くまで行ってみると意外に綺麗ですよ(岸に魚の死骸が打ち上げられてたりはするけど・・・笑)。湖岸沿いを車でドライブできるような道が整備されたら、魅力度アップすると思うんですけどね。
茨城県には新幹線(正確には新幹線の駅)はありませんが、逆に空港、港はあります。今は茨城空港や茨城港の周囲は、あまりパッとしない景観ですが、今後、空港や港に着いたらワクワクするような景観が待っていて、そこからレンタカーで移動する道もいい雰囲気だったらワクワクするでしょうね!
それと、茨城県は観光スポットが集中しておらずあちこちに点在している点も、観光のイメージが薄い大きな要因のように思えます。歴史がある水戸とか土浦の街は、観光スポットやグルメスポットを歩いて回って楽しめるような、そんな街になったらいいなと思ってます。
「人」という地域の宝を活かす!
例えば「サザンビーチ」「サザン通り」のような場所もあるサザンオールスターズの聖地・茅ケ崎市のように、地元出身の有名人を表に出して街の魅力アップをしている地域もありますね。茨城県は、残念ながら「人」という地域の宝を、魅力アップにあまり活かせていないと感じます。
例えば土浦市出身の俳優・三浦春馬さんのファンは、今でもよく聖地である土浦市や鉾田市を訪れているようです。多くの人に、出身地域に訪れてもらうだけの魅力が本人にあったということだと思いますが、街としてメモリアルスポットを作るなど、地域の魅力アップのために「人」という地域の宝を活かすような動きは今のところ見受けられません。茨城県はもっと、多くの人が魅力を感じている地元出身の人財を、地域の魅力アップのために活用してもいいのではないかと感じます。(諸々の調整、費用等のハードルはあるのかも知れませんが)
そう言えば、茨城県のプロモーションで最高にいいと思ったのが、2020年に地元出身の駒木根葵汰さんを起用した「イバキュン!しよう。」のCM。残念ながら2回で終わってしまったけど、もっと「イバキュン!」のキャッチコピーと駒木根葵汰さんのCMを継続していれば、絶対魅力度上がったのになあ・・・と思うので、是非復活を!
【茨城グルメでイバキュン!しよう。】
— 茨城県 (@Ibaraki_Kouhou) 2020年9月14日
9月14日から新ABEMAオリジナルCM「イバキュン!しよう。~おうちで茨城を食べ尽くす篇~」がオンエア。
イケメン料理男子が作る茨城グルメとおうちデートの心弾ませるドキドキ感(イバキューン!)をお楽しみください!https://t.co/SbzRYeaGNG #イバキュン pic.twitter.com/Y4oXrYnP5h
自虐的なプロモーションは控えよう!
先に書いたように、茨城県の魅力度が低いのは、「ヤンキー」のようなマイナスのイメージが定着してしまっているということが確実にあると思います。過去の茨城県の観光プロモーションでは笑いを取るのを目的にしてしまっていたのか、観光スポットにヤンキーが出没するようなポスターを作成したりして、かえって笑われる結果になっていました。自虐的なプロモーションで一時的な笑いは取れても、人々の魅力アップには繋がらないということはこれまでの結果から明らかかと思いますので、またそういう方向に行かないことを祈ります。
また、日本人は田舎よりも都会に魅力的と感じる方が大多数なので、田舎アピールも、あまり積極的にやらなくても良いのではないかと思います。(茨城弁も文化としては素晴らしいですが・・・茨城に行ったら茨城弁をマスターしないといけないと思われたら、移住したいと思う人もいなくなるような気がします・・・笑)
客観的なデータで素晴らしさを主張する!
2020年に栃木県が魅力度ランキングで最下位になった時、栃木県知事が直接、調査会社に乗り込んで抗議し、調査方法の見直しを訴えました。また2021年には群馬県知事がこのランキングに立腹し、法的措置も検討すると強く語り話題となりました。(その後に栃木県、群馬県は最下位争いから30位台までランクアップしたので効果はあったのかもしれませんが・・・笑)
一方で茨城県知事はこのランキングの結果に「痛くも痒くもない」と語り、調査会社に対する直接的なアクションは取らず、茨城県独自の「いばらき幸福度指標」を作り、こちらのランキングでは茨城県が全国13位だということを示しました。
調査会社に対して直接怒りを示す必要は無いと思うのですが、「いばらき幸福度指標」が、都道府県魅力度ランキングに対して全然話題になっていないのは寂しいことです。やはり、茨城県が独自に作った指標だから、自分たちが有利になるように作っているんだろう、とか見られてしまっているのかも知れません。
茨城県は農産物の生産量だけでなく、工場立地件数や1戸当たりの住宅敷地面積など、全国1位のものはいろいろあるので、客観的なデータを用いて全国上位であるものをアピールしていけば、魅力を感じる人も増えていくのではないでしょうか。(茨城県では納豆消費量日本一の奪還を目指すプロジェクトが始動したようですが・・・過去には水戸市がチョコレート消費額日本一になったりもしているので、探せばいろいろ地域PRのネタはある気がします)
いかがでしたでしょうか。「都道府県魅力度ランキング」など気にしなくて良いのでは、という意見も多いとは思いますが、茨城県、ポテンシャルもありますし、やりようによってはこのランキングでも最下位争いから脱却できる可能性は充分にあるのではないかと思っています。なので、個人的には今後の結果に期待しています!
このブログが、何かの参考になれば嬉しいです。
そして茨城県が最下位争いから脱却し浮上したら、もう魅力度ランキングの最下位イジリを楽しむようなTV番組も無くなるかも知れません・・・。











































