イーバくんの いー場だな

東京近郊で暮らす中で、改めて感じる茨城への想い

【戦時中にタイムスリップして馬神を見た】茨城県南東部ドライブ

昨年、茨城県美浦村で戦争遺構「鹿島海軍航空隊跡」が一般公開されることになったことを知り、一度行ってみたいと思っていたのですが、1/27についに行ってきました!
茨城県の南東部は純農村地帯で、本当に「何も無い」印象だったのですが、気軽ながら意外に見どころのあるドライブでしたので、ぜひ紹介したいと思います。

ドライブマップ

A:予科練 平和記念館 B:鹿島海軍航空隊跡(大山湖畔公園) 
C:勝馬神社 D:道の駅 発酵の里こうざき

予科練 平和記念館(阿見町)

俳優・三浦春馬さんの出身地の土浦市から、国道125号線を走り霞ヶ浦総合公園を越えると、阿見町に入ってすぐ「予科練 平和記念館」があります。
阿見町には戦前、日本の海軍が航空機搭乗員の養成をする「霞ケ浦海軍航空隊飛行予科練習部(予科練)」がありました。厳しい訓練を受け、時代に翻弄された少年たちの貴重な資料を保存・展示しているのが、この記念館です。

建物は、予科練の制服である「七つボタン」と七つの海をイメージして7つの空間で構成されており、それぞれに戦時中の物の展示や映像があります。
特に、国のために空に飛び立って散っていった特攻隊員の数多くの手紙や遺書は、心に来るものがありました。
ここには1時間半ほどいましたが、もっと時間をかけてじっくり見たいと思いました。

隣の格納庫には、原寸大のゼロ戦もあります。
ちなみに予科練平和記念館は、映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」のロケ地でもあるとのことで、ゼロ戦の横に、映画のポスターが貼られていました。

鹿島海軍航空隊跡(美浦村)

阿見町から、霞ヶ浦の近くの田んぼの中の道路をまっすぐ進んでいきます。車がほとんど走っていなくて爽快です!(これが茨城ドライブのいいところ)
「鹿島海軍航空隊跡」は戦後は廃墟となっていたため、村では取り壊して公園にする計画でしたが、三浦春馬さん出演の映画「永遠のゼロ」のロケ地でもある「筑波海軍航空隊跡」記念館の館長の熱意で、支援資金も集まり、取り壊しを免れ一般公開に至ったそうです。
敷地はかなり広く、建物もいくつもありましたが、その全てが、戦争当時の姿そのままだったので、当時にタイムスリップしたような不思議な感覚に陥りました。
この遺構を残すことは大変なことだったと思いますが、本当に価値のある素晴らしいことだと思いました。

この日は司令部の建物の中で「ゴジラ-1.0展」がやっていて、映画の中で神木隆之介さんが搭乗した「震電」のコクピットもありました。

ちなみに美浦村と言えば、JRA美浦トレーニングセンターを有する東日本の馬の聖地。
ショップには、美浦村名物の「美浦馬の蹄鉄」も売ってました。

鹿島海軍航空隊跡から少し歩いてみると、霞ヶ浦に出ました。
ボートを下ろすスロープがあり、ヤシの木も立ち並んでいて、一見リゾート地のような光景でした。
かつてここで、海軍が水上機の操縦訓練を行っていたとは想像できないですね。

勝馬神社(稲敷市)

さて、馬の聖地・美浦村に来たら行っておきたい場所があります。はい、競馬関係者も参拝するという「勝馬神社」です。
勝馬神社は、稲敷市の大きな神社「大杉神社」の中にあります。
祠の中にはお馬さんが鎮座していて、その前に多数のニンジンが置かれていました。
(本当はもっとお馬さんアップの写真を載せたかったのですが、絵馬に書かれている内容が見えてしまうのでやめておきます)

お参りをした後、上を見てみると、木の上に馬の姿がありました!
偶然に、木がこのような形になっただけなのかも知れませんが、それは馬神の化身なのではないかと思いました。
あるいは、地元の茨城県を愛した三浦春馬さんの化身なのかもしれない!と思わせるほど、美しい姿でした。

道の駅 発酵の里こうざき(千葉県神崎町)

帰りは、勝馬神社から南下し、利根川を渡るとすぐに圏央道の神崎ICがあり、そこから東関道に乗り東京に行けます。(東関道は、成田まで最高速度制限が120km!)
今回は時間の関係で寄りませんでしたが、神崎ICのすぐそばに「道の駅 発酵の里こうざき」がありました。
レストランのメニューが豊富で、地元の新鮮な野菜も多数売っているようなので、ドライブの帰りに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
(茨城県の西部には道の駅が多数ありますが、南部には全く無いのが残念!)

www.hakkounosato.com

 

いかがでしたでしょうか。
何もないイメージの茨城県南東部ですが、東京から気軽にドライブに行け、意外に立ち寄るべきスポットもありました。
もし暇があれば、たまにはこういうマイナーなエリアにドライブに行ってみるのも、いい気分転換になるのではないでしょうか!